こだわり歴史塾

私が調べた人物の歴史を中心に、歴史の事を書いていきます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

女人入眼の日本国

「入眼」とは、絵を描いた時に最後の仕上げとして、眼を入れることで、そこから転じて、物事の仕上げや成就の意味で使われる言葉です。 つまり「女人入眼の日本国」とは、「日本国の仕上げるのは女性ですよ」、という言葉で、これは慈円の『愚管抄』に出てき…

女性が強かった時代

平安末期〜鎌倉時代は女性が政治・軍事の世界で活躍した時代でありました。 平安末の待賢門院璋子、美福門院得子、祇園女御。 源平合戦期の巴御前、板額(はんがく)。 鎌倉時代の丹後局(高階栄子)、北条政子、藤原兼子。 この女性たちはあくまでほんの一…

頼朝の乳母たち

源頼朝には複数の乳人がいたことがわかっています。 比企尼、寒河尼、山内尼、三善康信の伯母にあたる女性の4人です。ただ三善康信の伯母は前の4人の誰かと同一人物ではないかとも言われています。 ※あと摩々尼という乳母もいたといいますが、あまりはっき…

鎌倉時代のキャリアウーマン

鎌倉時代はまだまだ女系が強い時代でした。 それを表す一つに乳母(めのと)があります。 乳母とは、高い身分の女性に代わって、その子の世話をする女性の事で、お乳を与えたり、おむつを換える仕事をしていました。

源頼朝と北条政子夫婦による一夫一婦制

日本で最初に一夫一婦制を行った夫婦は、源頼朝と北条政子だといわれることがあります。 頼朝に愛人は何人かいて、子供もいましたが、これらの人々が正式に認められる事はなく、家族名簿に載せられることもありませんでした。

亀の前事件

亀の前という女性は、良橋太郎入道という者の娘で、源頼朝にとって流人時代からの愛人でした。 亀の前はどういう女性かというと、「顔貌の濃まやかなるのみにあらず、心操、ことに柔和なり」と記されています。 つまり顔は美しく、性格はとても穏やかな女性…

頼朝を取り巻く女達

草深い坂東で生活することになった源頼朝ですが、もともとは京育ちで源氏の御曹司、女性にモテたのではないかと想像します。 今回は北条政子は除いて、頼朝と関係があった、もしくはあった可能性のある女性を取り上げます。

正々堂々としていなかった鎌倉武士②〜那須与一の場合

屋島の合戦の名場面として、那須与一が扇の的をを射る有名な話があります。 話はこうです。戦いに敗れて海上に逃れた、平氏方の軍船の中から一艘出てきて、女房が扇を掲げました。 これは平氏方は一種の余興でしたが、そこには挑発の意味も込められています。…

御家人以外の武士達〜本所一円地住人

鎌倉時代はすべての武士が御家人だったかというと、勿論そうではありません。 有名な「御恩」と「奉公」は、将軍(鎌倉殿)と御家人の間の仕組みで、いざというときの軍事動員できる武士は、御家人だけでした。 さらに細かく言えば、御家人達とそれに従う家臣…

正々堂々としていなかった鎌倉武士

猪俣則綱(いのまたのりつな)という武士がいました。 一ノ谷の合戦でのこと。 平氏方の越中前司盛俊(えっちゅうのぜんじもりとし)と戦いとなりました。 一騎討ちになり、則綱は盛俊に片脇で挟まれて首をとられる寸前に追い詰められます。 そこで則綱は、 「敵…

東国武士と西国武士

『平家物語』では、富士川の戦いに臨んで、平家方の総大将・平維盛が、斉藤実盛に坂東武者の勇猛について、問いただした話が残っている。

赤旗と白旗のルーツは?

紅白歌合戦や運動会の紅組・白組、この由来は「源平合戦」から来ていることは、有名です。 平氏が赤旗 源氏が白旗

武士団の構成

武士団は、血縁関係と主従関係を根幹とする、戦闘を生業とする集団です。 では、その基本的な構成はどうなっていたのでしょうか?

地方の武士団に立てられる、源氏の「貴種」たち

地方の実力者たちは、中央政府に対抗するために、源氏の「貴種」たちを擁立して、自分たちのための政権づくりに役立てようとします。 ・源頼朝に対する、伊豆の北条時政。 ・木曾義仲に対する、信濃の今井兼遠。 ・源義経に対する、陸奥の藤原秀衡。 ・源希…

地方の領主の不安。そして地方政権へ

地方の在地領主・武士たちは、中央政府から派遣されてくる官僚たちを警戒していました。 それ以外の警戒すべき者たちがいました。

アンチ平家の誕生

治承・寿永の乱は、治承4年(1180)から元暦2年(1185)にかけて、全国各地で6年間にわたる大規模な内乱です。 源頼政の挙兵から平氏の滅亡までという、源氏と平氏の合戦、源平合戦ともいわれていますが、内実はむしろ全国的な地方武士の反乱でした。

出家する武士たち

平安末から鎌倉時代には、多くの武士達が出家していった。 この時代の仏教運動を進めた僧たちも武士出身者が多く、名前を挙げると、 浄土宗の開祖・法然。 本格的な禅を日本に伝えた臨済禅の祖・栄西。 時宗の開祖・一遍。

都人の東国への偏見

『吾妻鏡』の"吾妻"とは古い言葉で、"東"のことを指す。 和歌で「吾妻」と使われれば、枕詞で「鳥が鳴く」と続きます。 では何故、鳥が鳴くなのでしょうか?