こだわり歴史塾

私が調べた人物の歴史を中心に、歴史の事を書いていきます。

道饗祭(みちあえのまつり)

聖武天皇天平年間に、天然痘が流行し、太宰府管内の西海道から山陰山陽の中国地方を天然痘が東上してきた。

 

これを食い止めるべく、長門国(今の山口県)より東の諸国に道饗祭を執り行っている。

 

道饗祭と書いてみちあえのまつりと読む。

 

これは年に2回(6月と12月)に、都の四方をめぐる大路の四隅で悪霊や疫病が都に入る防ぐ神道の祭りです。八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、久那斗神(くなどのかみ)という、3柱を祀る神事で鬼や妖怪の侵入を防ぎました。

※ちなみに神様は「柱」という単位で数えます。

 

基本的に都・宮城を守る神事ですが、今回のように、疫病が流行した時は、地方でも行なったようです。

 

ただし残念ながらこの時、天然痘の流行は収まらなかった。

 

聖武の治世は天変地異や事件、疫病の多発した時代。彼は次第に仏教という海外のスーパーパワーにすがるようになっていった。